秘書というと、オフィスでは花型の仕事ですので、憧れる人も多いでしょう。
ですが、最近はクラウドを利用したアウトソーシングが発展し始めていることから秘書をフリーランスでやるという方が増えています。
秘書をフリーランスでやるという理由としては、今までより技術やノウハウを有効に生かせる場が見つかるからです。
また、「企業の秘書」というと秘書というのは名ばかりで、お茶くみや雑用などが多いということがあるのですが、フリーランスであれば秘書の業務だけに特化しているのがよいところです。
では一体フリーランスの秘書とはどんな仕事なのか見ていきましょう。
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フリーランスの秘書の平均収入
平均年齢 | 20代~30代 |
平均月収 | 20万円~30万円 |
平均年収 | 200万円~500万円 |
1案件平均単価 | 時給2000円~3000円 |
上記の表は大手クラウドソーシングサービスランサーズ株式会社が公表している「フリーランス実態調査」や給料年収・手取りまとめサイト「給料Bank」を参考に平均月収や平均年収を算出しています。
もちろん、フリーランスの秘書でも平均年収が1,000万円を超える人もいるみたいですね。
大手企業の秘書になるか、何十億を超えるような年商を叩き出す起業家から案件をもらえることが出来れば、1,000万円を超えることは夢ではないでしょう。
フリーランスの秘書の仕事内容
フリーランスの秘書の仕事は、多くはエージェントなどを通して仕事を契約することが多いです。
最近は秘書代行、秘書の出張などのような仕事を請け負うエージェントが増えています。
代表的なものといえば、オンラインで仕事を紹介するエージェントなどでしょう。
さらにこれらのエージェントでは、オンライン秘書などの仕事もあるので、会社でスポットで業務をするのではなくて自宅で仕事をするという形態が最近人気です。
そのため、ここでいうフリーランスというのは、派遣などの秘書の仕事とは少し違ったものです。
派遣で秘書の仕事に特化した仕事もあるのですが、そのような人はあくまで派遣会社の従業員ということになるので、雇用契約上はフリーランスではありません。
しかし、多くの人は突然フリーランスの秘書になれるわけではありませんので、派遣や正社員などで秘書の仕事を経験したのち、フリーランスの秘書になります。
そして、フリーランスの秘書の仕事内容は、
- 上長のスケジュール管理
- 予約管理
- クライアントなどとのやり取り
- 会社の取り纏め
- 会議の資料作成
など多種多様です。
また、会社によっては海外に支店や取引先があれば、英語でのやり取りが必要になったり、時には出張に同行したりといった業務が付随することもあります。
フリーランスの秘書になる為に必要なスキル
フリーランスの秘書になるために必要なスキルは次のようなものです。
パソコンの基本的な知識や技能
1つ目は、パソコンの基本的な知識や技能です。
ほとんどはパソコン上で業務を行いますので、パソコンを操作することや文章を作るなどのスキルが必要です。
パソコンだけではなく、会議ではプロジェクター、出張先ではモバイルやタブレットなどを使うかもしれませんので、こういったオフィス機器全般に関するスキルがあると尚良いでしょう。
秘書としての知識
2つ目は、秘書としての知識です。
いわゆる秘書検定でとわれるようなオフィスでの能力です。
つまり、立ち振る舞いや言葉遣いなどを含めた、オフィスでの常識などが必要になります。
契約を結ぶ際のサポートが秘書には必要ですから、話し方や身振り手振りなども必要なスキルと言えるでしょう。
英語力
3つ目は、英語力です。
英語力については必ずしも必要という訳ではありませんが、最近は多くの会社で海外に支店があったり、海外に取引先があることが多いです。
ですから、英語ができるとかなり重宝されますし、応募できる仕事が単純に増えます。
結果的に年収も増えてくるでしょう。
今は英語ができるか心配な人は、大人の楽屋のメンバーであるMikiさんが長年の海外留学を生かしてオンライン英会話教室を開催していますので、英語に自身が無い人は相談してみると良いでしょう。
フリーランスの秘書になる為に取得しておきたい資格
フリーランスの秘書になるための資格は、次のようなものがあります。
- 秘書技能検定試験
- CBS(国際秘書)検定
とはいえ資格については必ずしも必要という訳ではありません。
しかし、資格を持っているだけで仕事の信頼性獲得にも繋がりますから、これから秘書になりたい人は取得しておいた方がいでしょう。
秘書技能検定試験
一つ目は、公益財団法人実務技能検定協会の資格である秘書技能検定試験(以下:秘書検定)です。
秘書検定には3級、2級、準1級、1級があり、1級が一番高い資格です。
3級と2級では筆記試験のみですが、準1級と1級は筆記試験と合わせて面接試験が行われます。
秘書検定の試験内容としては、経時的な知識で一般的な範囲の経済用語などで、秘書業務の基礎知識、パソコンによる文書作成やファイリングについて、スケジュール管理の方法などです。
そして一般的な知識としては、オフィスのマナーや接遇の態度などの知識です。
これらは上長の仕事を支援するのに必要なことですから、一般常識や判断力も必要も問われます。
1級や準1級の試験では、ビジネスシーンに必要な立ち振る舞いや言葉遣いができるか、人物的にふさわしいかなどが判断されます。
ですから、フリーランスで秘書になりたい人は取得しておいた方が良いでしょう。
CBS(国際秘書)検定
出典:CBS(国際秘書)検定
2つ目は、一般社団法人日本秘書協会が認定している資格であるCBS(国際秘書)検定です。
先述した秘書検定は日本対応の検定ですが、CBS(国際秘書)検定では主に外資系企業と対象とした資格です。
バイリンガル秘書の能力を証明する資格にもなりますから、海外に支店がある方や取引先がある方にはおすすめの資格と言えるでしょう。
また、近年では取引き先が外資系企業と接する機会が多い日系企業での秘書を目指す人も受給する人が増えています。
種類としては、「プライマリー」と「ファイナル」があります。
プライマリーは準CBS資格、ファイナルに合格するとCBS資格となります。
CBS資格を受験するには、準CBSの資格を取得していることが必須条件です。
試験では、ビジネスシーンに必要な日本語力や英語が問われることから、日本語、英語両方で業務ができる秘書の資格ということですね。
ファイナルでは経営管理の知識も含まれています。
とても専門性が高いので、フリーランスの秘書として仕事をしたいなら是非とっておきたい資格ですね。
フリーランスの秘書が働く場所
自宅
フリーランスの秘書の人の仕事場所は、おもに自宅です。
それはほとんどの仕事が在宅ワークだからです。
特に最近は秘書請負などの仕事が増えているので、出勤スタイルではなく在宅で仕事をする人が増えています。
在宅で秘書の仕事ができるようになった理由としては、スカイプやWEB会議システムなどを使って、オンラインでやり取りができるようになったからと言えるでしょう。
また、フリーランスの秘書であれば、子育てで仕事を諦めてしまった人でも可能ですし、介護などを理由とした退職でも可能です。
そして、自宅からオフィスが離れているので通うことが出来ない人でも、フリーランスの秘書なら自宅で仕事ができます。
コワーキングスペース
フリーランスの秘書が働く場所としてもう一つが、コワーキングスペースがあります。
コワーキングスペースは最近、都内を始めとする都心部で発展していますね。
コワーキングスペースの特徴は月契約や、1回ごとの契約などの契約でスペースの一角を間借りできることです。
月契約すればそこで仕事もできますし、ミーティングなどにも活用できます。
また、オフィス用品やIT機器などがコワーキングスペースには全て揃っているところが多いので、会議の準備などもここならやりやすいでしょう。
オンオフを切り替えて働きたいフリーランスの秘書であれば、契約するのも良いかもしれませんね。
秘書がフリーランスとして働く時に気を付けること
自由な働き方ができるフリーランスの秘書ですが、気を付けておきたいことはもちろんあります。
高いクオリティが求められる
フリーランスで働く以上、一般企業の秘書のように雑務や秘書業務以外の業務がない代わりに、より高いクオリティが求められます。
高いクオリティが提供できないフリーランスの秘書であれば、一般公募で秘書を雇用した方が都合がつきやすいなどのメリットが高いですからね。
ですから、フリーランスの秘書で働きたい場合には、秘書検定1級やCBS(国際秘書)検定のファイナル取得などできるだけ高度な資格などを取得しておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
もう1つが、秘書というのは上長と取引先、部署の上役、他の支店の人などの間に入る仲介役です。
ですから、コミュニケーションをしっかりとることや報連相(報告、連絡、相談)が最低限必要でしょう。
コミュニケーション能力に必要なことは大人の楽屋のメンバーでブログサイト「Atals」を運営しているさちかさんが詳しいですから相談してみるのも良いですね。
フリーランスの秘書として働きたいなら
この記事で紹介したように、フリーランスの秘書として仕事をしていくには、様々なポイントや注意があります。
そして、フリーランスの秘書には誰でもなれる訳ではなく、高いクオリティが個人に求められます。
とはいえ、高いクオリティが求められるからこそ、その分働き甲斐があると言えますね。
ですが、フリーランスの秘書になろうと思っていても、行動しなければフリーランスの秘書にはなれません。
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