朝起きると「仕事に行きたくないな」と思うことがあり、気分が非常に重たい時がありますよね。
もしかしたらうつかも?
なんてことも思うでしょう。
しかし、それが実は後々になって本当にうつ病に発展するかもしれませんし、気分が重たい状況が続けば仕事にもやる気が出ない日々が続くかもしれません。
とはいえ、相談できる仲間などがいれば良いですが、ネガティブなことを人に相談しづらい場合もありますよね。
本記事では、仕事をやめたくなる原因や予防策について紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。
Contents
そもそも「うつ」の症状とは
そもそも「うつ」って何なのか正確に知る必要があります。
「うつ」は心の病気と思われていますが、その症状は「こころ」だけでなく、「からだ」にも現れます。
「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。
抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。
うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。
このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。
うつ病とは、ゆううつな気分を主な症状とする病的な精神状態で、その中心となる症状は、感情とその持続的状態である気分の抑うつなので、感情精神病、感情障害、気分障害ともいわれます。
抑うつ気分、興味や喜びの喪失、活力の減退による易疲労感の増大や活動性の減少を主症状とする精神疾患です。
うつ病は単なる精神疾患ではなく、精神身体の両面にわたって生命力が全体として低下してくる病態で、しばしば、さまざまな身体症状を主訴として臨床の各科を受診します。
引用:杉浦こころのクリニック
こころに現れる症状
「こころ」に現れる症状としては、抑うつ気分、わかりやすく言うとなんだか落ち込んで何もしたくない気分のことです。
- 何でもないことに不安を感じる
- どこかと遠くへ行ってしまいたいと思う
- 消えてなくなりたいと思う
- 何をしても楽しいと感じなくなくなる
- 何事にもやる気が起きない
- 人との会話が耳に入ってこない
- とにかく自分を責めてしまう
というのが「こころ」にあらわれる「うつ」の症状です。
からだに現れる症状
「からだ」に現れる症状は、
- 食欲がない
- 倦怠感が抜けない
- 動機や息苦しさを感じる
- のどの渇きが絶えない
- 睡眠障害
これらが「からだ」に現れる症状です。
「うつ」は近年患者数が伸びている病気です。
ある調査では70万~80万人にも患者数が上ると言われています。
また、16人に一人は「うつ」を経験しているとの調査もありますから、非常に身近な病であると言えます。
「うつ」は治療の必要な病気です。
「うつ」かなと持ったら専門医の診断を受けるのが最もリスクが軽減されます。
我慢をしたり、そのままにしていると日常生活にも次々と問題を生じさせます。
病全般に言えることですが、早期発見、早期治療が一番なのです。
仕事を辞めたいと考えるのは「うつ」の始まりなの?
さて、「うつ」について少しわかったところで、タイトルの「仕事を辞めたいと考えるのは“うつ‘始まりなのか?」ということを考えてみましょう。
結論を先に言えば、そうではないとも言えないし、そうであるともいえないのが正解です。
単純に「仕事を辞めたい」と思いに至るのには様々な理由があります。
それが心の病である「うつ」病の始まりなのか言えば、その段階ではわかりません。
すでにその段階で先に上げた症状が複数現れている人は「うつ」が始まっている可能性がありますが、それが「仕事を辞めたい」との思いから始まっているのかは細かく見てみないとわからにからです。
ただし「うつ」を発症する原因にはなりうることは事実です。
ですから、軽く見ないことも大切です。
一つの物事で判断するのではなく総合的な視点で判断をしてください。
仕事でうつになってしまう主な原因
仕事で「うつ」になってしまう原因はいくつかあります。
そのいくつかを細かく見ていくことにしましょう。
長時間労働
まず、長時間労働が原因になることがあります。
長時間の労働を繰り返していると肉体的な疲労が蓄積します。
同時に長時間仕事に縛られるため、「こころ」が休まる時間が無くなります。
そうすると自然と仕事への意欲は減退し、自由になる時間も大きく減少してしまいますから楽しむこともできません。
さらに睡眠時間を削ることにもなりますから、「こころ」も「からだ」も疲れ果てると「うつ」を発症しやすくなります。
長時間の労働を強いられ、月に80時間以上の残業を強いられているとすればいつ「うつ」を発症してもおかしくありません。
過労死も可能性が出てきてしまいます。
対人関係
次に対人関係が要因になる場合があります。
対人関係は気を遣うものです。
性格にもよるでしょうが気遣いしすぎると「こころ」が非常に疲れます。
例えば新採用で新しい職場で勤務を始めたような場合は、仕事らしい仕事は何一つしていないので異常に疲れます。
その大半は、誰にどう話を聞けばいいのかわからない。何の話題を話せばいいのかと気を遣うことからきています。
それが連日、数週間、数カ月と続くと「うつ」病を発症する要因になります。
ハラスメント
さらに、ハラスメントを受けているような場合も同様です。
「セクハラ」「マタハラ」「モラハラ」のいずれも「こころ」を大きく削られ、気付つけられます。
そのような状況が続けば必然的に「うつ」を発症しやすくなります。
ノルマ
また、ノルマのある仕事をされている方は、ノルマ達成するというプレシャーが長期にわたって継続すると、同様に「こころ」に疲れがたまります。
このように「こころ」に不適切な大きな負荷が継続してかかることで「うつ」が発症する可能性高くなると考えることができるのです。
うつにならない為の予防策
「うつ」になる前にできること、言い換えれば予防策と考えるといいかもしれません。
そんなことは身近にあります。
「うつ」はこころへの過度の負荷が要因にやすい病気です。
「こころ」の負荷を軽減するためにできることがあります。
好きなことを見つける
一つに好きなことを作ることです。
例えばカラオケとかでもいいのです。
楽しみを作って、その楽しみを行う時に「こころ」を解き放てば予防策になります。
こころの開放をする、こころの開放ができることを作ることです。
生活のリズムを一定に保つ
二つ目に生活のリズムを一定に保つことです。
生活のリズムを正しくすることで「からだ」は健康になります。
健康な「からだ」は疲れた「こころ」を支えてくれる役割りをします。
健康な状態であれば多少の失敗などの負荷による心のダメージは何ともありませんが、これが不健康な状態だとそうはいきません。
生活のリズムって思っている以上に大切なのです。
相談できる人や場所を作る
三つ目は相談できる人や場所を作ることです。
これは一人で抱えないことで、共有してもらい必要な時は助けてもらえる状況を作ることです。
友達がいなくとも、現在は相談機関もありますから積極的に利用することをお勧めします。
誰かと話すこと、誰かに聞いてもらうことだけでもかなり「こころ」がスッキリとするはずです。
いくつかの例を挙げてお話ししましたが、端的に言えば「こころ」に溜まったものを吐き出すことをしなさい。
または、「こころ」に必要以上に思いを貯めないようにしなさい。ということです。
「こころ」を解き放つのは簡単ではありませんが、思いっきり笑ったり、強い好奇心を持ったり、美しい景色に「こころ」を揺り動かされたり、「こころ」からおいしいと思えるものを食べてみたりと方法は多種多様です。
自分自身に合う方法を見つけるようにしてください。
十人十色、あなたにはあなたに合ったやり方があるはずです。
会社を辞めるという選択肢もあり
仕事を辞めることで解消される場合もあります。
そんなときは会社を辞める選択肢も大いにありとなります。
もっと言えば「大正解」の場合もありうると言うことです。
ですが早計な判断は禁物です。
「仕事を辞めたい」と思う要因は何なのかしっかりと見極める必要はあります。
そして、見極めた原因において現状を変えることができるのか?変えることはできないのか?ということをしっかりと見てください。
何をしても変えられないのであれば、会社を辞める選択は正解のはずです。
逆にあれをすれば変えられると思えるものがある場合は、必ずしも正解とはなりません。
いずれにせよ大切かつ深刻な問題です。
多くの人に相談をしてアドバイスをもらいながら、最終的な判断をすることが必要です。
まとめ
「うつ」は軽く見れない病気です。誰でもなる可能性がある身近な病気です。
そして「うつ」は治療の必要な病気です。
「うつ」かな?と思ったら心療内科など専門医の診断を受けるのが適切です。
そして、一人で抱えないことも大切です。
人に打ち明けるのはそれなりに勇気が必要なことかもしれませんが、多くの人がその勇気に応えてくれるはずです。
朝起きた時に気分がのらない。気分が重い。
それには必ず理由があります。
- 働きすぎではありませんか?
- 気を遣いすぎてはいませんか?
- パワハラやモラハラなどのハラスメントは受けていませんか?
- 対人関係はうまくいっていますか?
- 何か嫌なことがありませんでしたか?
- それらは解決できますか?
解決するのは一人でする必要はありません。
多くの手を借りて、みんなの手助けを利用すればいいのです。
そうやって多くの手助けを得て、こころの負担が減少すれば必ず明るい明日に期待ができるようになります。
そして、「こころ」が踊るような感覚を感じる機会もやってきます。
「仕事を辞めたい」との思いはもしかしたら一つのサインかもしれません。
そのサインの理由をしっかりと見極めて、自身のためにプラスになるのであれば積極的に仕事を辞めるのもありです。
このようなサインは色々なところで出てきます。
このサインを見逃さないように、そして、そのサインは何故出てきたのかという原因を見極めて判断するとよい結果が得られる可能性が高いです。