フリーランスは無料で仕事依頼を絶対に受けないでおくべき!むしろ単価を上げる努力を!

会社に縛られずに働くのがフリーランスです。

自由に働けることであこがれの対象にもなるフリーランスですが実情は決して楽なものではありません。

特に厳しいのが金銭面の管理です。

フリーランスは基本的にすべての業務を自分自身でこなさなくてはならず、金銭管理も大切な仕事の一つです。

しかし、ビジネス上の金銭管理を自分ひとりでこなすのは簡単なことではなく苦労がつきまといます。

特にやっかいなのが無料で仕事を依頼してくる人への対処です。

フリーランスで働く人の多くは無料で仕事を依頼された経験を持っています。

(もちろん計画的に実績づくりで無料で受ける分にはいいのですが。)

本来であればフリーランスに無料で仕事を依頼することなどありえないのですが、立場の弱さや人間関係を利用して無料で働かせようとしてくる人はおどろくほど多くいます。

フリーランスとしてやっていくにあたり無料での仕事依頼にはどう対処すべきなのか。

なぜ無料での仕事を受けない方がいいのか?ここを解説していきます。

フリーランスが無料で仕事依頼を受注しない方が良い理由

夜型のフリーランス

最初に結論から申し上げると、プロのフリーランスとして仕事を続けていくのなら無料の仕事依頼を引き受けるべきではありません。

プロとは対価としてお金を受け取って働くものです。

無料で仕事を引き受けるのはなにか特別な理由がある場合のみに限るべきであり、軽々しく無料の仕事依頼を引き受けてはいけません。

例えば、実績づくりのため無料で仕事を受けるなどはいいでしょう。

なぜ無料で仕事依頼を引き受けてはいけないのか、具体的な理由として以下の5つを挙げます。

有望な仕事に割り当てるリソースが減ってしまう

フリーランスが仕事に割り当てられるリソースには限りがあります。

時間、体力、資金、資材などリソースにはさまざまなものがありますがそのどれもが有限です。

一番わかりやすいのは時間的なリソースです。

無料の仕事が1日を費やして完成するものであった場合、本来1日働いて稼げるはずだった収入をみすみす放棄しているのと同じことになります。

仮に無料の仕事を引き受けなければ有償の依頼をこなしてお金を稼げたでしょうし、依頼がなかったとしても自分を高めるための練習や売り込みの営業活動などに時間を使えば自分にとって有意義な時間となったでしょう。

無料の仕事を引き受けるということは限られたリソースをタダで他人に提供しているのと同じことです。

無料で仕事を依頼してくる人は「減るもんじゃないし」などと軽々しく口にしますがそれは大きな間違いです。

リソースは常に湯源であり補充は聞きません。

貴重なリソースを無料で他人に差し出すのは、一方的に損失をかぶっているのと同じことです。

今後安く買い叩かれるようになる

フリーランスにとって仕事の報酬というのはとても重要です。

本人そのものが商品であり、サービスであるフリーランスとしては報酬が商品の売却か価格であり売上に直結します。

一度でも無料で仕事を引き受けてしまったら最後、今後事あるごとに無料で仕事をしたことを引き合いに出されて報酬単価を値切られてしまうのは確実です。

無料で仕事を引き受けるということは自分自身を安売りするのと同じことです。

フリーランスとして提供する仕事に0円の価値しかないと自ら認めてしまうようなものですから、正当な報酬相場で依頼を受けていくためには無料の仕事を引き受けるべきではありません。

苦労を理解してもらえない

相手の立場に同情して無料で仕事依頼を受給してしまう、というケースもありますが決して葬られた行動ではありません。

相手が恩義を感じてくれているのであればいつかリターンとなって返ってくる可能性もありますが、率先して無料の仕事依頼を出してくるような相手というのはたいてい恩義を感じるタイプではありません。

無料で仕事させようとしてくる人というのは、フリーランスの仕事というものをとても軽く考えています。

お金を払うだけの価値がない仕事、苦労せずにできる簡単な仕事だと考えているからこそ無料での仕事依頼などという常識的に考えれば無礼な行動に出るのです。

あなたがどんなに苦労して無料で仕事を仕上げたとしても、相手があなたの苦労を理解することはありません。

無料で仕事を依頼してくるような人は0円の仕事に0円の価値しか見出さず、担当したフリーランスに対しても0円に近い価値をつけるものです。

どんなに苦労しても理解されないのであれば最初から引き受けないのが賢明な対処です。

次につながらない

次のチャンスにつなげるために無料の仕事依頼を引き受ける、というのもよくあります。

たしかに無料の仕事依頼の中には次のチャンスに繋がる種類のものもあります。

コンペやプレゼンなど成功すればリターンの大きい仕事につながるのであれば、無料の仕事にもそれなりの価値はありますが、ほとんどの場合次のチャンスにつながることはありません。

フリーランスとしての仕事を正当に評価されているのなら、どんな小さな仕事でもそれなりの報酬が支払われるはずです。

にも関わらず無料で仕事依頼が来るのは、最初から期待されておらずただ働きを押し付けられているに過ぎません。

事さらにチャンスに繋がることを強調してくる無料の仕事依頼に関しては要注意です。

チャンスにつながる可能性が限りなく低い可能性も考えられます。

仮に上手くいったとしても無料で仕事を仕上げたことに見合うだけの報酬が支払われる保証はどこにもありません。

無料の仕事は軽く見られやすい分だけチャンスに繋がりにくいとも言えます。

きちんとした仕事であれば有償、無償にかかわらず大きな仕事へのきっかけになります。

甘い言葉にそそのかされて本来報酬がもらえるはずの仕事を無料で仕上げるようなことはしないでください。

能力を生かせない

才能のある人が無料の仕事を引き受けるのは貴重な才能の無駄遣いでしかありません。

無料である代わりに自由な裁量で制限なく仕上ていいという条件ならばフリーランスとして引き受ける価値もありますが、ほとんどの無料の仕事依頼は有償の仕事よりも細かい注文がつけられるもの。

報酬が支払われないだけでなく、細々としたことまで口を出されるような仕事を引き受ければストレスは溜まる一方です。

メリットどころかデメリットしかないのでせっかくの能力を無駄遣いするような真似はやめてください。

フリーランスが無料で仕事を受注していると将来的にどうなってしまう?

フリーランスが仕事を無料

フリーランスが無料で仕事を受給していると自分自身の商品価値を失ってしまう恐れがあります。

無料で配られているものに対して価値を見出す人はいません。

それが本来は十分に価値のあるものであったとしても、市場に置いて無料で流通しているのであれば価値は0円であると判断されてしまいます。

フリーランスの仕事についても同じことで、繰り返し無料で仕事を受給しているといつの間にか無料であることが当たり前になってしまい、本来認められるべき仕事の価値に対して割高であると思われるようになります。

慌てて無料の仕事を引き受けるのをやめても、一度下がってしまった価値評価をもとに戻すのは簡単ではありません。

本来の正当な料金を提示しても無料で仕事を引き受けていたときのイメージが残っていますから、仕事を依頼する人は激減してしまいます。

さらに問題なことに価値の低下は個人の問題にとどまりません。

ある市場においてひとりのフリーランスが率先して無料の仕事依頼を受給すると、本人だけでなくその市場全体の価値を低く見られるようになってしまいます。

例えばあるイラストレーターがゆるキャラのデザイン依頼を全て無料で引き受けたとします。

そのように無料で依頼を引き受けるフリーランスが現れると人々の間にゆるキャラのデザイン依頼は無料で引き受けられるべきものである、という意識が作られてしまいます。

その後そのイラストレーターが無料でのゆるキャラデザイン依頼を断るようになったとしても一度形成された意識は容易に変化しません。

結果としてゆるキャラのデザイン依頼は無料が当たり前になってしまい、本来支払われるべきはずの報酬画素の市場から消えてなくなってしまいます。

フリーランスが正当な報酬水準を主張するのは、自分自身だけでなく自分が所属する市場の価値を守るための行動です。

無料で仕事を受給するというのは自らの価値を放棄するのと同義であり、正当な経済活動の妨げでしかありません。

結果的には市場そのものを縮小させ、最悪の場合はその仕事がなくなってしまう可能性もあります。

フリーランスが仕事を受注する際に優先すべきこと

フリーランス仕事

フリーランスになれば様々な人から仕事の依頼がきます。

その際にどんなことに注意をして仕事の受注をすべきなのかをご紹介します。

正当な報酬を要求する

フリーランスが仕事受給する際には正当な報酬を要求しましょう。

仕事の対価として報酬を得るのは経済活動の基本です。

正しい水準の報酬を要求することで自分自身の価値を損なうこと無く継続的に仕事を続けられます。

納期を明確にする

いつまでに仕事を仕上げるのか、納期は明確にしましょう。

納期とは時間的な責任です。

プロのフリーランスとして責任を果たすためにも仕事を仕上げる納期をはっきりさせてから契約を結んでください。

納期に遅れるのも問題ですが、一方的に納期を早めてくる依頼者にも注意が必要です。

納期を早めるにはそれなりのコストがかかります。

一方的に納期の前倒しに応じるのは値引きするのと同じことです。

どうしても納期を早めなくてはならない理由がある場合は、コストにふさわしい金額を追加費用としてきちんと請求しましょう。

修正依頼の回数を決める

フリーランスの仕事にリテイクはつきものです。

イメージと違っている場合にリテイクが来るのは仕方のない事ですが、リテイクにもコストが発生しますから無制限に引き受けるわけには行きません。

仕事受給の段階でリテイクの回数や内容についてはっきりさせておきましょう。

契約内容を超えてリテイクを要求されたら超過コストに見合う費用を請求してください。

安易にリテイクに応じていると依頼者はリテイクを出すのを当然の権利だと勘違いしてしまい際限なく修正要求される恐れがあります。

アフターサービスについて取り決める

フリーランスの仕事は納品が漢楼しても終わりではありません。

仕事によってはアフターサービスも業務に含まれます。

最初から期間や内容について明確に取り決めておかないと何年も経って忘れた頃に無償のアフターサービスを要求されかねません。

アフターサービスをやって当然、と考える依頼者は少なくありません。

いつまでも無料のアフターサービスを提供するわけにはいかないので、契約の段階でカバーできるサービス範囲や期間を明確にしておくことが重要です。

フリーランスは自分自身に価値を付けることが大切

フリーランスとして成功するために重要なのは、自分自身に価値を付けることです。

フリーランスは自分自身が商品です。

多くの企業がそうであるように商品やサービスの値付けというのは業績に大きく影響します。

値段を下げれば依頼は増えますが、ひとりでこなせる仕事量に限度がある以上はあまり安い依頼を引き受けるのは好ましくありません。

自分自身を正当に評価し正しい価値をつけることが業務効率の最適化につながります。

その上でさらに価値を高めることに成功すればフリーランスとしてのステップアップも望めるでしょう。

自分の価値を安くしてしまえば困るのは自分自身です。

苦しくても最後の一銭だけは守る覚悟がなければフリーランスとしてはやっていけません。

フリーランスがお金をもらって仕事受給する為の方法

フリーランスの価値

料金表を作成する

フリーランスに依頼をする側の心理として、一番ハードルが高いのはお金の問題です。

報酬の相場がわかりやすい仕事であればいいのですが、特殊な仕事など相場がわかりにくい業種の場合は不明瞭な料金に依頼を躊躇してしまいます。

金銭面への不安を解消するのに効果的なのが料金表の作成です。

料金表を作成しホームページなどに掲示しておけばどの程度の費用がかかるのかが明確になり依頼を出しやすくなります。

もう一つの効果として、料金表を掲示しておくと無料の依頼が少なくなります。

無料で依頼する人というのは仕事の価値を低く見ています。

料金表で仕事の価値を明確にしておくと無料で仕事をさせようとする人を追い払えます。

細かい要求への対応

依頼者の要求にあわせて細かく対応できるのはフリーランスならではの強みです。

多少料金は高くなってもいいから要求にぴったりあうように仕事を仕上げてほしい、と考える人は多くいます。

小回りの効かない大企業では難しい細かい要求にも丁寧に対応していけば、十分な報酬が支払われる仕事が受給できるでしょう。

リピーターの獲得

フリーランスとして活動するにはリピーターをどれだけ獲得できるかが重要です。

新規顧客の獲得は営業力の弱いフリーランスにとって簡単ではありません。

一度つかんだ顧客をリピータにできれば定期的な収入が見込めて事業の安定性はアップします。

リピーターを獲得できるかどうかは仕事の質にかかっています。

顧客が十分に満足する高品質の仕事を提供することが優良なリピーターを獲得する唯一の近道です。

フリーランスが無料で仕事依頼を受給してしまうことのまとめ

フリーランスは自分自身という商品を安易に安売りすべきではありません。

無料の仕事依頼は短期的には利益があるように思えても、長期的に見れば確実に自分の首を絞めてしまいます。

プロとしての誇りがあるのなら勇気を持って無料の仕事依頼をきっぱりと断ってください。

一時的に苦しい立場になるかもしれませんが、毅然とした対応は必ず将来的な利益となって返ってきます。

大人の楽屋では、どうすれば「あなたのサービスを是非とも購入させて下さい」とお声がかかるか、そういった集客方法を教えています。

フリーランスは集客に悩みがちだからこそ無料で仕事を引き受けてしまいます。

集客が困らないほどできてしまえば、無料なんてやってる時間も暇もないので必然的に優先順位が下がります。

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