店舗経営で集客力を高める方法と効果的な3つのツールをご紹介

店舗運営をしていると必ずぶつかるのが「集客」の壁です。

どんなにお店に自信を持っていても、それがお客さんに伝わっていないと呼び込むことができず、先の経営状態に不安になったり悔しくてもどかしい思いをします。

そして気持ちが落ち込んでくると人はどうしても「あのお店はたまたま流行りの商品を置いていたから売れただけだ」とか、「うちの店は立地が悪いからしょうがないんだ」など、やり方を見直すのではなくいいわけの道を探してしまいがちです。

そうなるとその先は後ろ向きの経営姿勢になってしまうため、早い段階で抜け出すためにも効率よくお客さんを集める方法を確認しましょう。

集客力を高める方法

カフェ店内

集客力を高める方法はたくさんありますが、今回は5つの基本的な方法をご紹介します。

もし集客に行き詰まっているのであれば出来ているかどうかの確認もしましょう。

基本を見直す

自分がお客さん側の立場でお店を利用する際、どのようなお店だとまた行きたくなるかをまず考えます。

同じような立地で同じような価格なのに常にこちらのお店を選んでしまう。

その理由を考えた際に必ず挙がるのが接客と清掃性です。

元気があってかゆいところに手が届く接客、建物は古いのに隅々まで綺麗を保っているお店は、なによりもお客さんを迎える準備が整っていることを伝えます。

売り場に並ぶ商品がホコリだらけ、厨房が汚い、スタッフが不真面目、そんなお店では足が遠のいてしまっても無理はありません。

接客も清掃も、どの分野のお店においても最初に覚える基本的な項目ですが、スタッフ1人が頑張っていても限度があります。

お店全体でこれらを改めて見直し、いつでも喜んでお客さんを受け入れられる状態を保っておくことが、何より大切なことなのです。

ターゲットを意識する

来店するお客さんはどのような人が多いでしょうか。

年齢層、男女比などの他にも学生、主婦、サラリーマンなど職業でも分類できます。

これを意識することで開店・閉店時間、休日の目安を決められたり、新商品やキャンペーンなどでよりお客さんの求めるものを提供することができます。

これは、大手コンビニチェーン店でも行っており、地域によっておでんの具材を変えたり味付けに違いを出したりと、まさにターゲットに合った商品の提供をしているのです。

参考資料

また客層を把握することで、会話の糸口として事前に話題を用意しておくこともできるので、接客の際に困ることがなくなり積極的に会話を広げられます。

いっけん、老若男女問わず平均的な客層と思っていてもその中にも必ず特徴はあります。

そこのニーズをうまく引き出すことこそ、集客力アップに繋がるのです。

顧客情報を管理する

お客さんが来店してから重要となるのが、顧客情報の管理です。

これをすることでリピート率が格段に高まります。

たとえばおしゃべり好きの人は、次に来店した際に前回何を話したか覚えてくれていると嬉しいですし、美容室やサロンで店内の雑誌を読む人がいたら、その人の趣味に合うものが揃っていると喜ばれます。

どちらも、大勢のお客さんとして扱われているのではなく、一個人を歓迎してくれていると思えるからです。

駅前のコンビニ激戦区でも、タバコを買う人は自分の吸う種類のものを覚えてくれていて銘柄を言わなくてもすぐに差し出してくれるお店を選びます。

一度でも好印象をもったお店には必ず再度来店するのです。

そのためにもお客さんの情報は常にチェックをし、その人の好みに合った接客をしてリピーターを獲得しましょう。

イベントを楽しむ

イベントを盛り込んで、いくつかのお店の顔を見せることも集客を高める方法の一つです。

お正月、夏祭り、ハロウィン、クリスマスと定番のものなら誰もが受け入れられますし、それ以外にもオリジナルのイベントを行うのも効果的です。

例えば店内の飾りつけやBGMの変更、看板やメニューの装飾、スタッフの制服の変更など、お客さんが実際に参加しなくても見ているだけで楽しめることはたくさんあります。

これは人気のテーマパークでも行われている方法でもあり、定期的にパーク内の演出が変わることで次はどのように楽しませてくれるのか、期待や好奇心が高まるのです。

東洋経済

出典:東洋経済

またイベントを行うことは働くスタッフ側も楽しむことができるため、活き活きと働く姿は見ていて気持ちがよく、結果的にリピート率アップへ繋がるのです。

限定の戦略

人は誰でも「限定」もしくはそれと同じ意味の言葉に弱いものです。

期間限定、今だけ、1日◯個だけ等、今しかない!と思うとつい手を伸ばします。

これは消費者側からすればあのお店に行かなければ手に入らない、今行かなければならないという急かされる心理が働き、お店側からすればうちでしか手に入らないという特別感を演出することができます。

人気のファストフード店でも期間限定商品はよく耳にしますが、中には毎年行われる商品もあるため、今だけといいつつ必ず来年も販売されるに違いないと分かっていながらも、発売時期を狙って買いに行く人も少なくありません。

jcast

出典:jcast

または、街中でまれに一年中閉店セールを行なっているお店もみかけます。

これもお店によりますが、お客さんに今行かなければならないという切迫感を与えているのです。

それだけ限定商品の効果は高いのです。

集客力アップに効果的なツール

店舗運営

ホームページの作成

初めてお店を訪れる人がまず気になるのが、お店の基本的な情報です。

場所、開店時間、メニュー、料金などを何も知らない状態で足を運ぶにはなかなか勇気がいります。

そこで必要となるのが店舗独自のホームページです。

ホームページはただ基本の情報を伝えるだけではなく、店内や外装、スタッフやメニュー等の写真を載せることで、お店の雰囲気を簡単に伝えることができます。

また仮に移転した場合や連絡先が変わった場合なども、正しい情報が載っているホームページが必要不可欠となるのです。

ブログの発信

お店のトレンドをうまく発信するにはブログの更新が効果的です。

ブログはインターネット上で行う日記のようなものですが、お店のスタッフが行うとお客さんからしたらより身近に感じることができ、その文章からスタッフの人柄を感じることもできます。

内容は普段の何気ない日常を綴ったものでも、お店の情報を発信したものでも構いません。

何百、何千人と見るWEB上でたった1人でもファンを獲得できれば大成功です。

これまでに挙げてきたものがお店のファンを増やす方法としたら、これはスタッフのファンを作ってそこからお店の良さを広める方法です。

特に美容室やサロンなど美容関係では、お客さんはスタッフが使っているものやオススメのものをつい知りたくなります。

そういった際に営業トークっぽさを見せずに自然とアピールすることができるのです。

闇雲にブログを書いていても検索エンジンからアクセスは来ませんので、しっかりSEO対策の知識を蓄えてブログに挑戦しましょう。

それができればお金をかけずに新規のお客さんを日々苦労せずに獲得することができます。

口コミサイトへの登録

お客さん側にとって、初めてお店を利用する際に今や欠かせない存在になっているのが口コミサイトです。

そこは実際に行った人の本音が集まる場で、厳しく評価されます。

プラス評価が集まれば集客力アップは間違いないですし、逆に厳しい評価が集まればお店の反省点に気づくことができます。

お店の長所・短所は経営側からすると気づきにくいものですし、第三者からの貴重な指摘は、ニーズに合ったサービスを提供する上で必ず役立ちます。

スマホを片手に何でも調べられる今の時代、口コミの拡散力・影響力は非常に大きいものです。

だからこそ、この力を生かすことが集客力アップへの近道なのです。

集客力を高めるだけでは意味がない理由

これまで挙げてきた方法を試そうと、例えばとりあえずブログを作ってみた、口コミサイトに登録してみた、というだけでは意味がありません。

なぜなら積極性に欠けるからです。

常に待ちの姿勢でいては、お客さんは一度集まってもまた離れてしまいます。

何を目標に動いているのか、日々の小さな目標を立ててお店の変化に気づきながら店舗運営に勤めることが大切です。

また、やみくもに試して見るのではなく、現状の足りない部分や苦手な点を洗い出し得意な部分は存分に生かすことで、他店とは違う自分のお店独自のオリジナリティ溢れる経営となるのです。

まとめ

これまでの内容をまとめると集客力アップに必要なことは以下の3点です。

①基本的な接客を見直し、お客さん一人一人を歓迎する店舗を保つ

②イベントや限定の戦略で、うちにしかできないというレア感を出す

③WEBメディアを使って情報発信をし、口コミで広げる

集客率はお店が要因となるものだけではなく、天候や口コミ、周囲の環境等、外部からの影響によっても大きく左右されるため問題の原因を見極めるのが難しくもあります。

だからといって後ろ向きになってしまっては現状維持に留まるだけです。

ライバル店が多くある中、自分のお店を選んでもらうには他店よりも魅力があり、「行ってよかった」「また行きたい」と思わせるほど満足させなければなりません。

その為にも、経営者一人だけで動くのではなく、スタッフ全員が意識を変えアイデアを出し合いながら、積極的な気持ちを持って取り組むことが大切です。

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