街を見れば大手チェーンから個人経営の店舗まで多くのパン屋をよく見かけますし、コンビニでも手軽にパンが買える時代にあってパン屋を安定して経営していくのは簡単ではありません。
集客は大きな課題のひとつですが、利益率がそう高くないパン屋にとってコストのかかる集客は二の足を踏んでしまいます。
パン屋で効率的な集客を実現するにはどういった手法が効果的なのでしょうか。今回は、パン屋でたくさんの顧客を獲得する集客の方法と成功事例を紹介します。
Contents
パン屋で集客する方法
パン屋で集客する方法はいろいろ考えられます。
メディアを利用した大規模なものから手作り感覚でできる小規模なものまでアイディアはいろいろです。
どの方法を選ぶかは予算や範囲によっても変わるので、パン屋の経営状況に合わせてふさわしい方法で集客しましょう。
HPを作成しよう
ホームページの作成はネット時代における集客の基本中の基本です。
店の前を通りかかって来店してくれるのは地元客に限られますが、ホームページで情報を発信すれば全国のパン好きが興味を持って来店してくれるかもしれません。
情報化時代が進む中で美味しいパン屋のうわさを聞きつけたとしてもすぐに来店する人はごくわずかです。
ほとんどの人はまずネットで情報を収集して店の評判を確かめてから来店する、という消費行動を取ります。
ホームページが充実していれば直接的に集客に反映されるでしょう。
ホームページは専門のウェブデザイナーに頼む方法と自分で手作りする方法の2つがあります。
専門家に依頼したほうが完成度が高いホームページになるので店の信頼性や印象はアップしますが、最低でも20万円程度の費用がかかります。
自分で作成すると時間も手間もかかる上に完成度もそれなりですが、手作りで頑張ってつくられているホームページの印象は悪いものでありません。
コツコツと少しずつ改善を積み重ねていくこともできるので興味があるなら自分でホームページを作成するのもいいでしょう。
当サイト大人の楽屋では自身でホームページを作成できる様に動画コンテンツにして実践を踏まえて教えています。
ブログを書いて検索エンジンから集客しよう!
ネットメディアとしては一時期に比べて勢いが落ちついたブログですが、集客ツールとしてはまだまだ現役です。
ブログの魅力はパン屋の情報を直接提供できるところです。
ある程度コンテンツとしてまとまった形で情報を提供できるので、伝えたい情報を的確に提供し集客につなげることができます。
読み物として楽しい日記形式のブログはパン屋のファンを増やすのに大いに役立ちます。
お客様との交流や商品紹介など、ブログの持つ自由度の高さを生かせばオリジナリティあふれる集客コンテンツが完成します。
ブログのメリットは検索エンジンに強い点にあります。
充実したコンテンツをこまめにアップし続けていれば、特別なSEO対策をしなくても検索エンジンの上位に表示されます。
「パン屋+地名」など強力なキーワードで検索結果の上位表示が実現すれば爆発的な集客も夢ではありません。
Instagramから集客しよう
今一番注目を集める集客アイデアがInstagramを利用する方法です。
「インスタ映え」という言葉は広く定着しておりファッションやアクセサリー以外にも観光スポットや飲食店などあらゆる場面でカメラ映りを重視した見栄えのよさで集客力を高める取り組みが行われています。
パン屋は味さえ良ければ自然と客が増えるという時代はすでに過去の話です。
これからのパン屋は思わず写真にとってInstagramにアップしたくなるようなデザインのパンやおしゃれな店作りなど、ビジュアル面からの集客も求められます。
例えば、東京の吉祥寺にあうラスカルベーカリーさんは、ラスカルをモチーフにしたパンを提供されており、かわいいもの好きにはたまらない、まさにInstagramを巧みに使用して集客を図っています。
Instagramのアクティブユーザーは若い女性が中心です。
見た目のよさは当然としてヘルシーや低糖質、美肌効果など若い女性が好む要素を詰め込んだパンの情報も集客につながるでしょう。
ただし、Instagramはブームの熱量が高い反面冷めるのも速く、一時的に高まった集客をつなぎとめるのは簡単ではありません。
継続的な集客はパン屋としての地力が問われます。
Facebookから集客しよう
SNSの中でも実名で交流が行われるFacebookも集客に広く利用されています。
Facebookには利用者の年齢層が高めである、提供される情報を信頼している人の割合が高いと言った特徴があるため購買力のある層を狙った集客に向いています。
Facebookのユーザーは全体的に価格よりもクオリティを重視して商品を評価する傾向が見られます。
パン屋の集客としては価格の安さやお買い得感よりも味や品質を重視したほうが集客につながります。
こだわりの材料を使ったプレミアムな商品など他とは明確に差別化された商品は、特にFacebookで強い集客力が期待できます。
リスティング広告から集客しよう
検索エンジンで入力されたキーワードに連動して表示される広告がリスティング広告です。
例えば「パン屋」というキーワードにリスティング広告を出稿しておくと誰かが「パン屋」という単語を検索すると自分の店の広告が結果画面の上位に表示される仕組みです。
検索エンジンを利用する人の7割以上は検索結果の1~3位のページにしかアクセスしないといわれており、上位表示されるリスティング広告には強い集客効果が期待できます。
リスティング広告の課題は広告費用です。
「パン屋」など多くの人が検索する単語ほど広告料は高く、費用を節約しようとすると関連性の弱い単語を選ばざるを得ません。
逆に言えば人気の薄い単語を選べばリスティング広告の費用を節約しつつライバルの少ない状況が獲得できるので、どの単語に出稿するかは重要なポイントです。
店のイチオシパンの商品名やその地域でしか見かけない特産品など、検索数は少なくても集客に直接繋がる可能性が高い単語を探しましょう。
近所にある評判のお店の店名などに便乗するコバンザメ戦法もひとつのアイデアです。
チラシを配布して地域の人々を集客しよう
手作りのチラシは一見地味ですが意外と効果のある集客方法です。
チラシを受け取った人のほとんどは内容に目を通すのでパン屋の存在を意識します。
その内の何割が来店してくれるかはわかりませんが、チラシが全く集客につながらないということはありません。
チラシにクーポン券などサービスを付けておくと集客効果は更に高まります。
チラシのメリットは効果範囲を限定できることです。
パン屋の近所で配れば来店見込みの高い人に直接アピールできるので無駄なコストがかかりません。
駅など人が多い場所でチラシを配ればパン屋の存在を知らなかった人にもアピールできて集客につながります。
リピーターを大切にして口コミで広めてもらおう
いくら集客力を高めてもやれることには限界があります。
更に顧客層を広げ集客を上げるためにはリピーターを通じた集客に力を入れましょう。
おいしいパン屋の話題というのは誰かに話したくなるものです。
おいしいパンを提供するという基本中の基本に手を抜かず、何度も来店してくれるリピーターを増やしましょう。
リピーターはパン屋の安定的な経営を支えてくれる大切な存在であると同時にパン屋の存在を積極的に広めてくれるスポークスマンでもあります。
パン好き同士のネットワークというのは想像以上に広くて強く、口コミだけで人気店に成長したパン屋は少なくありません。
口コミで広めてもらいたい、という下心が全面に出過ぎると逆に印象を下げてしまいます。
おいしいパンを真面目に作り続けていればリピーターが勝手に口コミで情報を拡散してくれます。
小細工せずパン屋本来の味を追求することが重要です。
パン屋が広告費を抑えて集客するには
先述した集客する方法は多数ありますが、多すぎてどれも中途半端に取り組んでしまうと、広告費がかかるだけでなく時間の無駄です。
ここから、大人の楽屋が選ぶ広告費を抑えて集客できる方法を3つ紹介します、
ブログ
広告費を抑えるために無料のブログサービスを利用しましょう。
無料サービスでも基本的な機能は用意されているのでパン屋の集客には十分使えます。
デザインなども全て自分で手がけ、コンテンツも文書作成から写真撮影まで店のスタッフ総動員で作り上げれば広告費はほとんどかかりません。
集客効果よりも店の楽しさや魅力を伝えることに力を入れると魅力あるブログになります。
SNS
SNSのポイントは「ライブ感」です。
SNSではマメに更新されることが一番重要で、リアルタイムで更新されるライブ感を大切に営業中も合間を見てこまめに更新しましょう。
パンが焼きあがった、タイムセールで値引き中など新鮮な話題を提供すれば反応した人が来店してくれる可能性は高く、地味ながら堅実な集客効果が見込めます。
口コミ
口コミによる集客は日頃の営業努力が強く影響します。
思わず口コミで広めたくなるパン屋とはどんな店なのか?
人によって答えはいろいろですが、美味しくて安心できるパン屋が誰かに話したくなる存在であることに異議を唱える人はいません。
口コミによる集客は短期的に結果が出るものではなく、日々の努力の積み重ねが成果となって表れます。
お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、店のことを好きになってもらう努力を忘れないで続けてください。
パン屋の集客した成功事例
オリジナルの季節のパンでファンを獲得
神奈川県で営業する『シャンパン☆ベーカリー』さんではひな祭りなど季節のイベント事にオリジナルのパンを提供しています。
可愛らしいお雛様や鯉のぼりなどを模してつくられたパンは思わず写真にとって誰かに伝えたくなる完成度です。
下記の写真は『親子パンのひよこ』とのこと。
ベーカリーで季節のパンを買った人がこぞってスマホで撮影しInstagramにアップした結果、季節のパンが売られる時期には行列ができるほど集客に成功し人気店となりました。
現在では季節のパンを通じて味を気に入ってくれた人がリピーターとなり大繁盛しているとのことです。
焼き上がり時間をSNSで知らせて集客アップ
パン好きにとって重要なのがパンの焼き上がり時間ですね。
人気のパン店では各種パンが焼きあがる時間が掲示されていますが、宮城県にあるパン屋ではパンの焼き上がり時間をSNSで知らせるサービスを始めました。
おはようございます!
本日の販売予定になります。
来週より日替わりにて、カフェオレ食パンを販売させて頂きます。
少々取扱いメニューが増え過ぎてきたので、定休日明けより少しだけ絞りたいと思っています。
宜しくお願いします。#一本堂 #石巻 #食パン pic.twitter.com/7a2QPTrXa3— 一本堂 石巻あけぼの店 (@ippondo_akebono) 2019年6月15日
これまでは店舗に行かなければいつ焼きあがるかわからなかったのですが、SNSで情報が提供されることでちょうどいいタイミングで来店できるようになりました。
結果として多くの人が焼き上がりのタイミングに来店してくれるようになり集客は大きく改善されました。
広告コストをほとんど掛けなくても顧客が望む情報を提供することで集客が実現することを証明した事例です。
開店したばかりのパン店がチラシで堅実に集客
杉並区で開店したばかりのパン店は確かな実力のある主人がおいしいパンを焼くお店でした。
味には自身があったのですがお店の立地がイマイチだったので思うように客足はのびず、改善策として手作りのチラシ配布を行いました。
パン屋は一度足を運んでもらうまでのハードルが非常に高いのですが、チラシにつけたサービス券の効果もあって新規のお客様の来店が実現。
爆発的な効果とはいえませんが費用に見合うだけの堅実な効果があったことからしばらくの間チラシ配布を継続し、半年が経過する頃には当初予定していた水準を達成するほどの集客に成功しました。
チラシによる集客はパンのクオリティが高くないとリピータを獲得しにくいのですが、このケースではパンの味そのものがハイレベルだったのでコストの安いチラシで最大限の集客効果が発揮されました。
パン屋経営は集客がカギ
パン屋経営の鍵は集客にあると言っても過言ではありません。
どんなにおいしいパンを作っても食べてもらわなければ実力は伝わらず経営は行き詰まってしまいます。
まずは新規のお客様に来店してもらうことを目標に集客に力を入れましょう。
当サイトである、大人の楽屋では、どうすればインターネット集客ができることや、マーケティング知識を実践を踏まえて学ぶことができるコミュニティです。
すでに、店舗経営者向けに集客のコンサルタントをし、集客を最高させた実績のある講師陣もいますから、集客に悩んでいる人は、ぜひ無料メール講座や無料相談へ参加してみて下さいね^^