管理栄養士は国家試験を受けて合格した人だけが名乗れる国家資格で、病院や介護施設・保育園といった職場で栄養指導などの仕事に活躍中です。
食品メーカー等の企業も管理栄養士が所属する勤務先の1つですが、どの企業や施設にも所属しないフリーランスの立場で収入を得ている管理栄養士も少なくありません。
ではこれからフリーランスの管理栄養士になる為に必要なスキルや資格、そして独立した後にはどんなことに気を付けた方が良いのかを詳しく説明しますから、ぜひフリーランスになりたい人は参考にして下さいね。
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フリーランスの管理栄養士のwiki的基本情報
平均年齢 | 20代~40代 |
平均月収 | 25万~35万 |
平均年収 | 300万~600万 |
1案件平均単価 | 1,000円~100,000円 |
フリーランスの管理栄養士の場合、国家資格があることから中には年収1000万円を超える人もいるようです。
しかし、ただ国家資格があれば良いという訳ではなく、レシピ開発やテレビ出演、セミナー講師など、幅広い活躍が必要ですが、専門知識をビジネスにできる為、収入は大きいようですね。
フリーランスの管理栄養士の仕事内容
一般的に管理栄養士と言えば病院や介護施設・給食施設などに勤務し、栄養指導やレシピ作成・調理などを行う職業として知られています。
管理栄養士にはそうした施設や企業に常勤する例だけでなく、個人事業主として働いたり在宅で収入を得たりするフリーランスの立場もあります。
病院などの施設や食品メーカーでの勤務を経て独立し、国家資格を生かしながら多彩な仕事に従事している管理栄養士も少なくありません。
フリーランスとして独立した管理栄養士の中でも、多くの人が収入を得る手段としているのは料理教室の講師です。
料理教室の講師は管理栄養士の資格がなくても務まりますが、国家資格を持っていれば食や栄養のプロとしての専門知識を集客に生かせる点に強みがあります。
健康や食への関心が高まっている中では栄養に関するセミナーも各地で活発に開催されているだけに、そうしたセミナーの講師もフリーランスとして自由に活動できる管理栄養士の得意分野です。
この他にも地域や職場の特定保健指導を請け負ったり、プロスポーツ選手やスポーツクラブを支えるスタッフの一員として栄養指導を担当したりするような働き方が考えられます。
レシピ作成やレシピ写真撮影、栄養に関する記事の執筆などは、管理栄養士の資格を生かしながらも自宅で手軽にできる仕事です。
クラウドソーシングサービスにはそうしたレシピ関連や記事執筆の仕事が多く募集されており、子育て中の管理栄養士でも在宅で収入が得られる仕組みが整備されています。
フリーランスの管理栄養士になる為に必要なスキル
以上のようにフリーランスの管理栄養士には多様な働き方の可能性が与えられていますが、そういう仕事は誰でも簡単にできるというわけではありません。
栄養学の知識
料理教室やセミナーの講師を務めるにしても、レシピや栄養に関する記事を作成するにしても、栄養学に関する専門知識は必須です。
管理栄養士は食や栄養に関して誰よりも深く正確な知識を持っている必要があり、フリーランスとして料理教室やセミナー・健康相談を行う際にも質問にすぐ答えられるよう常に準備していなければなりません。
そのためには栄養学について基礎からしっかりと勉強した上で、栄養に関するプロとして独自の見識を身につけることが大切です。
コミュニケーション能力
フリーランスの管理栄養士がセミナー講師や特定保健指導といった仕事を通じて収入を得るには、自分の持つ専門知識を相手にわかりやすく伝えるためのコミュニケーション能力も欠かせません。
料理教室やセミナーを開催したり独自のレシピを考案したりする際には、アイデアや企画力も求められます。
クラウドソーシングを通じてレシピ作成や記事作成の仕事を請け負う場合はコミュニケーション能力はそれほど問われませんが、ある程度のパソコンスキルや文章力が必要になってきます。
フリーランスの管理栄養士になる為に取得しておきたい資格
管理栄養士の国家資格
食や栄養に関する同じような国家資格には栄養士もありますが、こちらは主として健康な人への食生活アドバイスを行うのが仕事です。
管理栄養士は栄養士の上位資格に相当し、病気の人や身体に障害を持つ人も含めた栄養指導を行うことが認められています。
フリーランスの管理栄養士も企業や施設で働く管理栄養士と資格の面では変わらないため、仕事を得ていくには最低でも国家資格の取得が必要です。
管理栄養士の国家資格を取得するには2通りの方法があって、いずれも最終的には国家試験に合格しなければなりません。
管理栄養士になる最短のコースは、管理栄養士養成施設に指定された4年制大学を卒業して受験資格を得た上で、国家試験に合格するという方法です。
栄養士の養成施設に指定された短大・専門学校を卒業してまず栄養士の資格を取得し、3年以上の実務経験を経てから管理栄養士の国家試験を受けて合格する方法もあります。
管理栄養士の国家資格はフリーランスとして仕事を得る上でも強力な資格となりますので、それ以外には特に資格は必要ありません。
むしろこの国家資格を持たない人は、管理栄養士の名称を使って料理教室やセミナー・特定保健指導等の仕事も請け負えません。
フリーランスの管理栄養士が働く仕事場所
フリーランスとして独立を果たした管理栄養士の主な働き場所としては、先に紹介した仕事内容と密接に関わりがあります。
料理教室の場合にはキッチンがある場所
管理栄養士の名のもとに料理教室の講師として収入を得ていくケースでは、教室の開催場所が主な働き場所となってきます。
料理教室を開く場所によって仕事の場はキッチンスタジオだったり、自宅のキッチンだったりとさまざまです。
セミナーを開く時はセミナー会場
食や栄養に関するセミナーの講師を務める場合には、レンタルスペースや会議室等のセミナー会場が主な働き場所となります。
特定保健指導の場合は自宅で面談や電話相談
フリーランスの管理栄養士が務めるケースの多い特定保健指導の仕事には、面談と電話相談という2つの方法があります。
面談を行う職場や会場に管理栄養士自身が直接赴き、栄養指導を行う人の相談に乗るのが一般的ですが、相談者の自宅を訪問するようなケースも少なくありません。
同じ特定保健指導でも電話支援の方法ならそういった場所へ足を運ぶ必要もなく、在宅でも働ける点はフリーランスの管理栄養士ならではのメリットです。
同様にレシピ作成やレシピ写真撮影、栄養や食に関する記事執筆の仕事も自宅で手軽にできますので、働き場所や時間の制約を受けません。
管理栄養士がフリーランスとして働く時に気を付けること
管理栄養士の資格を持つ人がフリーランスとして独立すれば、時間や場所に縛られない自由な働き方が実現できます。
報酬単価の高い仕事を多くこなせば、特定の職場に勤務して給料をもらうより高収入を稼ぐことも十分に可能です。
一方でフリーランスは管理栄養士に限らず立場が不安定な面もあって、どのようにして仕事を得るかという点が課題になってきます。
収入格差に気をつける
企業や施設に所属する管理栄養士の平均年収は職場によってそれほど大きな差はなく、400万円前後である程度安定しているものです。
フリーランスでも有名な管理栄養士になると、テレビの出演料や本の印税なども含めて年収1千万円以上を稼いでいる人もいます。
仕事が得られないと収入がゼロになる可能性もあるだけに、フリーランスは企業や施設に所属する管理栄養士より年収格差が大きいのです。
先に紹介した1案件平均単価に大きな開きが見られるのも、仕事内容によって単価が大きく異なるからに他なりません。
クラウドソーシングサービスを通じて受注するレシピ作成や記事執筆は短時間でできる仕事だけに、1件当たりの報酬単価が低めです。
そういった仕事でまとまった収入を稼ぐには、案件の量で稼ぐ必要もでてきます。
特に報酬単価が高い料理教室やセミナーの講師の仕事を獲得しようと思えば、人脈の形成や業界とのつながりも欠かせません。
人脈は大切にする
企業や施設で管理栄養士として働いていた人が独立する場合には、それまでに築いてきた人脈を独立後も上手に活用することが大切です。
管理栄養士の資格を生かせる仕事はどれも人々の健康に深く関わってくるだけに責任が重大で、最新情報について常に勉強するような努力も求められてきます。
フリーランスの管理栄養士として活躍したいなら
管理栄養士がフリーランスとして働こうとする場合に考えれる仕事には以上のように多くの種類があり、報酬単価にもかなりの幅が見られます。
自宅でも手軽にできる仕事は報酬が低めですが、子育てや主婦業などと両立させながら管理栄養士の資格を生かして収入が得られる点がメリットです。
フリーランスの管理栄養士としてもっと大きく稼ぎたい場合は、料理教室・セミナーの講師やレシピ本の出版といった仕事に可能性があります。
しかし、フリーランスの管理栄養士としていく為には、仕事に繋げる為の集客の方法や、SNSで自分自身をプロデュースしていくことも必要です。
当サイトオンラインサロンの大人の楽屋では、「フリーランス最強集団」を目指して、これからフリーランスになりたいが人が多く集まっています。
もちろん、すでにフリーランスとして独立した人も大勢おり、実績のある講師陣がビジネスアドバイスをしています。
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