退職理由に「結婚」

“寿退社”などとも言われるめでたい結婚退職。

結婚するからと浮かれれて社会人としてのマナーを守らずにいい加減な退職手続きをすると、円満退職とはいかずにトラブルとなり、折角の幸せな新生活のスタートにケチがつくことになります。

お世話になった会社の同僚や上司から結婚を祝ってもらえないのはとても悲しいことです。

そこで、この記事では、結婚退職する際の報告の仕方や退職理由の書き方など結婚退職に関することを詳しく解説しますので、ぜひ参考にして下さい。

結婚退職する際の報告の仕方

結婚退職

まずは、結婚退職する際の報告の仕方です。

結婚退職をすることを報告するのにも、しっかりとしたマナーがあります。

間違っても、会社の飲み会などで突然に「そういえば、もうすぐ結婚するから退職させてもらいます」などと報告してはいけません。

もし、そんなマナー違反をしたら、「おまえ突然何いってんだ。常識のないやつだ」と思われて会社の同僚や上司から結婚を祝福してもらえません。

では、正しい結婚退職の報告の仕方を説明しましょう。

結婚報告の切り出し方

まずは、一番最初に自分の上司に、

「私事ですがお話ししたいことがあります。昼休みか就業時間後にお時間をいただけないでしょうか?」

と話を切り出してアポイントメントをとりましょう。

ここでのポイントは以下の二つ。

  • 一番最初に上司に報告
  • 昼休みや就業時間後に報告

結婚報告は、一番最初に自分の上司に報告することが社会人としてのマナーです。

親しい同僚に真っ先に報告したいという場合もありますが、建前上は一番最初に上司から報告する必要があります。

なので、親しい同僚に先に報告してしまいたい場合は、「絶対に外部には漏らさない」という条件をつけてから報告しましょう。

もし、上司以外に先に結婚報告をしたことがバレたら非常識なヤツだと思われます。

そして、上司に報告する際には昼休みや就業時間後に報告するのがマナー。

結婚退職という大事な話を、忙しい就業時間中にいきなりされても困ります。

結婚報告の内容

次は、結婚報告の内容です。

上司にアポイントメントをとって、いざ、結婚報告となったら、

「この度、結婚することになりました。それにつきまして退職させていただきたいと考えています。今まで本当にお世話になりました」

というように報告しましょう。

ここでのポイントは以下の二つ。

  • 結婚退職相談ではなく結婚退職報告
  • 感謝の気持ちを伝える

大切なのは結婚退職相談ではなく、“結婚退職報告”をすることです。

「結婚のために退職したのですがどうでしょうか?」ではなく、「退職させていただきたい」と明確に自分の退職意思を伝えましょう。

結婚退職相談にすると、会社にひき止められる場合があります。

特に、人手不足の会社の場合は人情などに訴えて強くひき止められるので、結婚が延期になる可能性が高くなるので注意です。

結婚退職報告の際に、上司に感謝の気持ちを伝えることも大切です。

結婚退職は目出度い(めでたい)ことですが、会社の業務には少なからずマイナスです。

なので、感謝の気持ちを伝えて上司の印象をよくすることが円満退職への大事な布石となります。

結婚退職する際の退職理由の書き方

結婚退職

退職する際に必要なのが、退職願や退職届ですね。

結婚退職をする際には、退職願や退職届にどのように退職理由を書けば良いのか説明しましょう。

『一身上の都合』と記載する

退職願や退職届には、“結婚するから”とは書かずに、「一身上の都合」と書くのが基本です。

というのも、結婚退職は転職や病気退職などと同じカテゴリーに属している自己都合退職です。

このため、自己都合退職の定型文である「一身上の都合」を退職理由として書きます。

具体的には、退職願の場合は、

「このたび、勝手ながら一身上の都合により、〇〇年〇〇月をもって退職いたしくお願い申し上げます。」

と書きます。

退職届の場合は、

「このたび、勝手ながら一身上の都合により、〇〇年〇〇月をもって退職いたします。」

と書きます。

ここで、ワンポイント。

円満退職したいならば、退職願の方がおすすめ。

退職届は自分から一方的に退職の意思を伝える“冷たさ”があります。

法律的にも、自分から一方的に雇用契約を解約する「自主退職」扱いとなります。

それに対して、退職願の場合は雇用者側が退職に合意して初めて雇用契約を解約できる「合意退職」となるので(※1)、円満退職をするためには退職願を出しましょう。

※1.雇用者が退職に同意しなくても退職願を提出して二週間経過すれば退職届と同じ効力を発揮して退職が可能となります。

結婚退職する際の挨拶の仕方

結婚挨拶

結婚退職する際には、退職の挨拶が必要です。

結婚退職の挨拶は、以下の二つがあります。

  • 社内向けの挨拶:大きく分けて上司や同僚に対する挨拶
  • 社外向けの挨拶:取引先に対する挨拶

社内向けの挨拶

社内向けの挨拶は、最終出勤日にします。

挨拶は上司を含めてメールで済ませて問題ありません。

社内向けの挨拶のポイントは二つ。

  • 退職の挨拶とすぐにわかるメール
  • 退職理由は詳しく書かずにシンプルに書く

まずは、自分のメールが退職の挨拶だと一目でわかるようにする必要があります。

メールの件名に、「退職のご挨拶(名前)」と書くようにしましょう。

退職理由を詳しく書かずにシンプルにすることもマナー。

退職願や退職届と同じように、“結婚”という言葉は使わずに「一身上の都合」を退職理由としてメールを書きましょう。

具体的には、以下のようになります。

件名:退職のご挨拶(自分の名前)
本文:このたび、一身上の都合によって退社することになり、本日が最終出社日となりました。
直接ご挨拶すべきところですが、メールでの挨拶で代えさせていただきます。

在籍中、皆様には大変お世話になり感謝しております。
今まで本当にありがとうございました。
皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

退職後の連絡先を記載させていただきます。
今後ともご連絡いただけると幸いに思います。

メールアドレス:〇〇
携帯番号:〇〇

社内向けの結婚退職の挨拶は、メールの一斉送信で問題ありません。

しかし、上司や特に親しくしていた人には個人向けの感謝の言葉を付け加えて個別に挨拶メールを送りましょう。

社外向けの挨拶

社外向けの挨拶も基本的にはメールで問題ありませんが、手土産をもって直接挨拶する必要がある場合もあります。

どのように挨拶するかは上司と相談しましょう。

また、社外向けの挨拶は退職する二週間~三週間ほど前に挨拶するのがマナーです。

社外向けの挨拶メールを送る際のポイントは社内向けの挨拶メールのポイントに加えて以下の二つもあります。

  • 退職日を明記
  • 後任者の紹介

取引先から何らかの連絡が来る場合があるので、退職日を明記するようにしましょう。

また、自分の引き継ぎをする後任者を紹介することも大切です。

具体的には以下のようになります。

件名:退職のご挨拶(株式会社〇〇 自分の名前)
本文:
株式会社〇〇 (相手の名前)様

私事で恐縮ですが、一身上の都合により〇月〇〇日をもって退社することになりました。
〇〇様にはこれまで大変お世話になり、心から感謝しております。
直接ご挨拶すべきところですが、メールでの挨拶で代えさせていただきます。

後任は、同じ部署の〇〇が勤めさせていただきます。
貴社のご発展と〇〇様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

結婚退職する際の注意点

結婚退職

結婚退職する際に注意点があります。

それは、退職報告の時期です。

退職願や退職届は法律的には退職日の二週間前までに出せば問題ありません。

しかし、社会人としてのマナーとしてはアウトです。

業務の引き継ぎなど、様々なことを退職前に済ませて業務に支障がでないようにする必要があります。

このため、遅くとも結婚退職日の“三ヶ月前”には結婚退職をする旨を報告するのがマナーです。

結婚を理由とする退職は嘘でもバレない?

結婚詐欺

“結婚退職を理由に退職したのに、結婚をしない”

そんな人たちがいるのをご存じでしょうか。

実は、世の中には結婚退職を退職の建前の理由として退職する人たちがいるのです。

というのも、人間関係の悩みなど公にしがたい理由で退職しなければいけない場合は、結婚退職を建前の退職理由として退職する人が非常に多いのです。

ここで気になるのが、結婚退職と偽って退職した場合、その嘘がバレないかどうか。

安心してください。

結婚退職と偽って退職したとしても、基本的にはその嘘はバレません。

というのも、上司を含めて会社の人間を結婚式に呼ばないことは珍しくないことであり、失礼にはなりません。

このため、本当に結婚したのかどうか会社側が積極的に調べなければ発覚することではないのです。

そして、一人の元社員に対してわざわざ会社が本当に結婚したのか調査することはないので、結婚退職という嘘の理由で退職したとしても、その嘘がバレません。

ちなみに、会社の人間を結婚式に呼ばないことを不自然に感じさせない必殺のセリフがあります。

そのセリフとは以下の通り。

「両家の話し合いによって結婚式は身内だけで行うことになりました。」

この一文を言えば、簡単に結婚退職を建前の理由にして退職ができます。

まとめ

結婚退職を円満にするには、社会人としてのマナーを守る必要があります。

事前にアポイントメントをとって、昼休みや就業時間後など時間があるときに一番最初に上司に結婚報告をするようにしましょう。

そして、結婚報告は最低でも結婚退職日の三ヶ月前にするようにするのが社会人としてのマナーです。

 

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