会社員からフリーランスに転身する人が知っておくべき知識とは?

会社を退職するのは大きな転機です。

特にフリーランスになる場合は個人で仕事を行うため、事業面や収入面について明確なプランが必要です。

安定収入の職場勤務から離れるため、個人で収入を持続させる取り組みが求められます。

また、転身に当たっては、「退職前」と「退職後」で必要な手続きがあります。

必ず必要な手続きもあれば、必須ではなくても行っておくと便利なものもあり、事前に理解しておくことが大切です。

問題のない退職と、退職後の事業設計や生活設計を明確化することで、スムーズなフリーランス活動に入っていくことができます。

会社員からフリーランスになる為の手続き

会社員からフリーランスになる具体的な手続きは、退職前に必要なものと退職後に行うものとに分かれます。

それぞれで必要なことを紹介します。

退職前に必要な手続き

会社を退職する際には、退職時期を決めて上司に伝える必要があります。

退職に伴う仕事の整理などに一定の時間がかかるため、早い段階で上司に伝えておくといいです。

上司との相談の中で実際の退職日が決まります。

会社の都合ではなく、自己都合による退職の場合は「退職届」を提出する場合がほとんどです。

退職までの残された時間の中で、現在自分が抱えている仕事を同僚に引き継ぎ、スムーズな退職ができるように進めることが大切です。

会社から貸与されている備品類は返却し、雇用保険被保険者証、健康保険資格喪失証明書、離職票などの必要書類を会社から受け取ります。

退職後に必要な手続き

次の職が見つかるまでの生活手当として、失業保険制度があります。

ハローワークで手続きをすれば、定められた期間中は「失業手当」を受け取ることができます。

その際は離職票も必要になるので、会社から受け取っておくことが大切です。

離職票は退職後に会社から郵送で送られてくるケースが多いです。

また、退職後は国民健康保険になるため、その切り替え手続きが必要です。

年金に関しては厚生年金から国民年金に替わることになり、こちらも切り替えの手続きを行う必要があります。

一方で、自営業やフリーランスを行う場合に開業届を出す場合があります。

開業届は必ず提出しなければいけない義務はありませんが、同時に青色申告承認申請書を提出することで確定申告の際に控除が多くなるなど、一定の収入がある場合には有利です。

但し、開業届を提出すれば失業手当を受給できなくなるため注意が必要です。

会社員からフリーランスになるけども失業保険は受給できるの

会社員のフリーランス

失業保険を受け取るためには、受給条件に合致していることが必要です。

失業中であり、現在求職活動を行っていることがその条件になります。

実際にフリーランスとして活動している場合は、失業状態ではないため受給条件に合致しないことになります。

しかし、現実的には開業届を出さなければ活動の有無はわかりません。

実際としては、開業届を出した時点で受給資格が喪失すると考えていいでしょう。

この場合に大切なのは、フリーランスとして活動実態があるかどうかで、収入の有無は関係ありません。

たとえ収入がなくても、事業活動を行っている以上は失業状態には該当しません。

開業届を出さずに心の中で決めているだけでは外部から判断はできませんが、開業届に関しては失業手当との兼ね合いを考えて、提出時期に配慮する必要があるでしょう。

また、再就職が決まった段階で受け取ることができる「再就職手当」は、フリーランスに関しても申請可能です。

失業手当か再就職手当のどちらを利用するかは、個人の状況や制度上の特徴を理解して決める必要があります。

会社員からフリーランスになる際に保育園は継続利用できるの?

フリーランスに転身した時に、子供が保育園に通っている場合は、継続利用できるのかどうか心配になることもあるでしょう。

保育園の入園条件としては、保護者の仕事や状況によって、保育に当てる時間が十分に取れない場合に利用が可能になります。

保育園などの利用を申請するための条件は、自治体によって詳細は異なりますが、一般的に下記の通りです。

・就労 (フルタイム、パートタイム、夜間、居宅内労働など)
・妊娠・出産
・保護者の病気や障害
・親族の介護・看護
・就学 (学校、職業訓練校など)
・求職活動 (起業準備を含む)
・育児休業を取得中に、すでに保育園を利用している子どもがいて、仕事に復帰する予定があるとき
・災害の復旧
・虐待やDV

引用:ままのて

フリーランスは企業に再就職するわけではありませんが、個人事業としてもちろん仕事をしている状態です。

自営業者やフリーランスも、仕事を行うことで保育に当てる時間が取れない場合は以前と同じ状態であり、そのまま保育園を利用することに問題はありません。

この際には、役所と保育園に対して変更手続きをする必要があります。

会社員からフリーランスになる人が生活をしていく為に知っておくべき知識

フリーランスになれば、会社勤務の頃には考える必要のなかったことについて意識を持つ必要が出てきます。

フリーランスとして生活を維持していくために必要な知識について、ここでは3つ書いてみましょう。

会社勤務の頃よりもローン審査やクレジットカード審査が厳しくなる

フリーランスは会社勤務に比べて収入が安定しないため、各種のローンを組むことや、新たにクレジットカードを作成しようとする際に審査に通りにくくなることがあります。

もちろん安定した収入を確保しているフリーランスの場合は、ローン審査に通過する可能性もあります。

あくまで収入状態が審査通過の有無に大きく影響しますが、フリーランスになってから年数が浅い人は実績がないため審査に通らないことがあります。

一方、フリーランス活動を何年か行って実績がある人は、信頼性が高くなるため条件をクリアすることが期待できます。

クレジットカードに関しても、安定した収入は作成条件において重要です。

但し、収入が少ない人や無職であっても、家族全体の収入が一定程度あるような場合はクレジットカード審査に通過することもあります。

各クレジット会社によって審査基準は違いますが、一般に流通系のクレジットカードは審査が他に比べて緩やかな傾向があります。

そのクレジットカード会社の特徴をよく理解しておくことで、審査通過の可能性を高めることができます。

確定申告の知識が必要

会社勤務では税金が給与から天引きされているため、自分はどの程度の税金を支払っているかを日常で意識することはあまりありません。

一方、フリーランスになれば自分で確定申告をする必要があります。

個人で書類を作成する場合は、必要経費の意識が重要です。

個人事業として認められる必要経費の幅は広く、上手に活用すれば節税につながる可能性があります。

また、普段から領収書の管理などをしっかり行うことで、書類作成を滞りなく行うことができます。

もちろん一定の収入があるにも関わらず申告しなかったり、虚偽の報告を行ったりした場合などは罰則のリスクが生じるため、正確な書類を作る必要があります。

将来設計に備える

サラリーマンの場合は福利厚生など様々なセーフティネットがありますが、フリーランスになればそれがなくなります。

自分自身で、万が一の場合に備えた対策が必要です。

現在ではフリーランス向けの様々なサービスがあるため、それらを利用するのもいいでしょう。

将来設計に関しては「確定拠出年金」のような制度もあります。

資金を積み立ててそれを運用することにより、通常の年金に加えて、さらに老後の収入を増やすために利用することができます。

確定拠出年金は掛け金が控除されるなど、税制面でも優遇されています。

原則として60歳までは引き出せないお金ですが、老後の資産を安定させるためにフリーランスにとっても利用価値の高いものです。

会社員からフリーランスになる人が失敗しない為にしっておくべきこと

組織に所属していないフリーランスの仕事では、常に収入源を自分で作り出す必要があります。

フリーランスになって失敗しないために意識しておきたいポイントを3つ述べてみましょう。

貯金を作っておくこと

収入が不安定になった時に最も役立つのは「貯金」です。

月々の収入が安定しないことの多いフリーランスにとって、収入の少ない時期でも一定の貯金があれば生活面を安定させることができます。

また、病気や体調不良など、不測の事態にも備えることも可能です。

退職前にしっかり貯金を作っておくことと、フリーランスとして活動していく中でコスト意識を十分に持って必要のない支出をできるだけ抑え、貯金に回すことも大切です。

モチベーションを維持する明確な職業意識

フリーランスで失敗する原因として、モチベーションの低下が挙げられます。

収入が少なくなったり、思うような仕事ができなかったりすれば、会社勤務のように同僚と一緒に仕事をしているわけではないため、やがてやる気を喪失していくことにつながる場合もあります。

常に目標を持ち、計画的に事業を行っていく必要があります。

また、自由にできる時間が多いだけに、一定の仕事量を継続してこなすためには時間管理も重要なテーマです。

現状に甘んじることなく、収入を拡大していく意欲が求められます。

仕事量を調整しながら健康管理に気を配る

フリーランスは業務時間が決まっているわけではないため、かえって時間の使い方がルーズになる恐れがあります。

収入を高める意欲は大切ですが、そのためあまりに多くの仕事を自分に課してしまい、結果的に睡眠不足などで健康を害するリスクがあります。

フリーランスにとって仕事の中断は、収入の中断にも直結する大きな出来事です。

健康を害したことで継続活動ができなくなり、フリーランス活動が失敗してしまうケースもあります。

規則正しい生活を維持しにくくなることもあるため、健康面の管理はいっそう気を配るべき事柄です。

まとめ

フリーランスは会社の制約がなくなり自分で自由な活動ができるため、非常に魅力を感じる働き方です。

しかし、そのためかえって時間管理が適当になったり、仕事が大きく滞ったりすることもあります。

常に高いモチベーション維持するためには、会社を経営するような経営意識の視点が必要です。

自分がしたい活動ができる喜びを継続するためにも、もしもの時に備えたリスク管理や、将来の生活設計について日頃から十分に意識しておくことが求められます。

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